細川護熙さんは、政治家である前に本質的に陶芸家(工芸家)であります。これが重要なポイント。
陶芸の本質は、物質の「変容」にあります。
土が火のエネルギーによってセラミックス(陶磁器)に劇的に変容する。
大地の土と水と炎の組み合わせによって生み出される奇跡を実践しつづけてきた。
細川護熙という人はこの奇跡の変容作業を20年間静かに静かに積み重ねてきたのだ。
ここに本物の人間の深さを感じる。気品を感じてしまう。
そして、今回細川さんが街頭演説で主張されていたポイントの第1は「価値観の変容」である。
「経済成長至上主義」というこれまで誰もが否定しようがなかった従来の絶対的価値観は、実はおかしいのではないか、と細川さんは問いかけている。
このまま「欲ばり資本主義」、「強欲資本主義」を続けていって本当に幸せになるのか?
細川さんの問いかけは本質的であり、いま現在まさにとても重要な肝。
1%の強欲亡者が99%を支配するような歪(いびつ)なマネー資本主義に対して、敢然として立ち向かおうとしている。
この「変容」を東京から始めることには価値がある。
なぜなら、250年間平和で豊かな社会を実現していた江戸は、「成長」ではなく「循環」を主軸にした世界に類のない稀有の都市だったのですから。
●細川護熙公式ホームページ
http://tokyo-tonosama.com/#schedule