昨夜のNHKクローズアップ現代「16歳不屈の少女〜マララ・ユスフザイさん〜」にはちょっと違和感を感じた。
マララ・ユスフザイさんは2012年タリバンによって銃撃を受け、生死をさまよった末、奇跡的に一命を取り留めた。悲惨な体験をしたかわいそうな少女である。健康を回復した後も、イスラム社会の伝統的な「因習」で苦しんでいる女の子が教育を受ける権利を回復するためにがんばっている。立派である。一見たいへんいい番組です。
しかし、インタビューの中でマララさんが何度かタリバンを批判しているのを聞いて、この番組全体にヘンな感じを受けました。
NHKのこの種の番組に感じるいつものイヤーな感覚です。
この流れを正当化するためのキャンペーンにマララさんが利用されているのではないか?
タリバンがアフガニスタンにおける麻薬(ケシ)の栽培を禁止したことはあまり知られていません。
当時のタリバン政権は良いこともしているのです。イスラム教の伝統に則って、ケシ畑を焼き払いアフガニスタンから麻薬を追放しようとしていたのです。
一方、アフガニスタンの良質な麻薬はCIAを含む米国戦争屋ネオコン勢力の重要な資金源だった。
だから、どうしてもタリバン政権を倒して麻薬栽培を再開する必要があったのです。
911→アフガン侵攻、という謀略の陰にはこのような裏事情があったということ。
実際、アメリカによるアフガン侵攻でカルザイ傀儡政権になってから麻薬(ヘロイン)の生産が再開させられている。アフガニスタンのヘロイン事業の元締めは、カルザイ傀儡大統領の弟がやっている。そして、今や、アフガニスタンは世界のヘロイン生産の97%を占める麻薬大国となり裏社会の重要な資金源となっているのです。
国谷キャスターは英国まで行ってマララさんに取材したようですが、そこまで大金をかけて取材するのでしたら(そのお金も国民から徴収した受信料ですね)、タリバンの麻薬禁止をめぐる事実についても突っ込んだ取材をしてほしかった。
無理か(・。・)ぷっ♪