先日の伊勢神宮参拝をメモしておきます。
早朝まだ暗い5時頃、出発した。鈴の湯という日帰り温泉にオルビスを駐車させてもらったまま、松阪駅まで約40分歩く。早朝ウォーキング。自転車を預けるところがまだ開いていないから仕方がない。本居宣長さんは往診のために薬箱を携えて毎日50キロ松阪の街を歩いたという話を聞いていたので、当時はこのあたりを宣長さんも歩いたに違いないと思いながら・・・
伊勢神宮の外宮(「げくう」と読む)は伊勢市駅から歩いて5分ほど。伊勢神宮には内宮(「ないくう」とよむ)と外宮(げくう)がありますが、観光的には内宮のみ参拝される場合が多いのですが、両宮参拝する場合は、まず外宮を参拝してから内宮を参拝するのが正しいとされている。
外宮は、衣食住や産業の守り神である豊受大御神を主祭神とする正宮。
日本のモノづくりが世界的に秀でているのは、たぶんこの神様のおかげかもね(・。・)ぷっ♪
いよいよ入口の火除橋を渡って、二千年の歴史を刻む日本の源郷に歩を進める。早朝の木洩れ日と爽やかな冷気を感じながら。
豊受大神宮が見えてくる。荘厳というよりもとてもシンプルで素朴な感じ。だけれども圧倒的な神聖感。二千年前の古代日本人の神聖感覚がそのままそこに生きている感じ。
気分が高調してきた。なんだか自然にこみあげてくるものがある。歳のせいで涙腺が緩んできたわけではない。たぶん。この太古からの異次元の神聖空間に身体が感応したのだろう。
平安末期の歌人であった西行が伊勢神宮へお詣りしたおりに次の歌を詠んだけれど、まさにこんな感じ。
なにごとの
おはしますかは
知らねども
かたじけなさに
涙こぼるる
外宮の参拝のあと、バスで内宮に向かった。
以下、つづく。