今日は待ちに待った華の金曜日なので陰謀論はちょっとお休みにして、健全な音楽を。
昔、トム・ウェイツのLPレコード(←今は死語)を買いまくっていた時期があった。遠い昔。
自分のなかにモーツァルトとトム・ウェイツが同居していた。(日本モーツァルト協会に入会したのもその頃)
その頃は、地下の薄暗いバーの片隅で飲んだくれながら嗄(しわが)れたひどい声でピアノの弾き語りをしているこの不良おじさんに憧れていた。
酔いどれ吟遊詩人には今でも憧れる。
80歳を過ぎた頃にはオートバイを駆って琵琶法師のように世界中を放浪しながら、場末の酒場で・・(+_+;)\パコッ!
これ↓はトム・ウェイツの代表曲「Waltzing Matilda(ワルチング・マチルダ)」。
それにしてもひどい声だ。聴いているだけで気分が落ち込むw でも名曲。
この曲はWikiによれば、オーストラリアが発祥の古い歌が原曲。貧しい放浪者が羊泥棒を働いて、追いつめられて沼に飛び込んで自殺するというストーリー。「自由と孤独と苦労の魂」を歌ったもの。ワルチングはワルツとは関係なく、「当てもなくさまよい歩く」という意味で。身寄りのない一人の貧しい放浪者が唯一抱きしめられるのがこの毛布だけで、その毛布にマチルダと女性の名前をつけてオーストラリア大陸をさまようという設定。酔いどれ詩人にふさわしい歌ではないか。
●Tom Waits-"Waltzing Matilda"
http://www.youtube.com/watch?v=AayN7lwNyRM&feature=related
しかし、見れば見るほど変なおじさんだ。よい子は決してマネをしないように。
●Tom Waits - Chocolate Jesus
http://www.youtube.com/watch?v=1wfamPW3Eaw&feature=list_related&playnext=1&list=AVGxdCwVVULXci8NVBkg1DH9zKU7if41qQ
これ↓は月光派として一押しの名曲。
●Tom Waits - Grapefruit Moon
http://www.youtube.com/watch?v=TKQaSZXEK2s
このyoutube動画↓のコメントに、「自分の葬式にはこの歌を流すことにした」というのがあった。同意!
世界は生成流転しつづける。日本的な無常のうた。それともギリシャの哲人・ヘラクレイトスの万物流転。(日本とギリシャは似ていると思う。財政破綻ではなく文化的に・・)
(ヘラクレイトス)
人生は流れる。聴いているだけで涙も流れる。それにしてもひどい声。一度聴いたらやみつきになる・・・
●Tom Waits - The World Keeps Turning
http://www.youtube.com/watch?v=P4CzLh-pLAE&feature=related