箱根寄木細工

NHKの「土曜マルシェ」で箱根(小田原)の寄木細工を紹介していた。

土曜日の朝のこのNHK番組はなかなかいい。ときどき国内の工芸技術についておもしろい取材をしている。(家にいるときは、いつもNHKをつけっぱなしで「ながら」状態でいろんな作業をする。中学時代から「ながら勉強」にはなれている。)

寄木細工は木の象嵌技法に分類される(木象嵌(もくぞうがん))。

象嵌という工芸技法はシリアが起源らしい。

ということは、シリアからシルクロードを通って日本に伝わったということか。

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象嵌は、象「かたどる」と嵌「はめる」。一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等がある。

金工象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、シルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わったとされる。江戸時代には京都などに優れた職人が多数生まれ、日本刀の拵えや甲冑、鏡や根付、文箱、重箱などに腕を振るった。素材としては金属だけではなく、彩色した木材や骨片、貝殻、陶磁器なども用いられる。
その他磁器においては、いったん成型した器に彫刻を施し、そこに色の異なる土を象嵌する方法がある。 また金属ではなく、薄く削った貝殻をはめ込む技法は螺鈿(らでん)と呼ばれる。「螺」は貝のことで、「鈿」は象嵌のことである。

また、様々な色調の木材をはめあわせて絵の板を作り、それをカンナで薄く削り、和紙に貼り付けたものは、 いわゆる「寄木細工」の技法のひとつで、木象嵌(もくぞうがん)と呼ばれる。(Wikipediaより)

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番組で紹介されていた若い寄木細工作家たちの「雑木囃子」という工房が興味深い。

特に、篠田英治さんの「寄木細工の秘密箱」↓が気に入った。10円玉の大きさで世界最小!! これってマジすごくね。



【参照】
象嵌技法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%A1%E5%B5%8C

●寄木細工・雑木囃子
http://www.zoukibayashi.jp/works/