北杜夫さんさようなら

中学の頃よく読んだ北杜夫さん。
北杜夫さん(84歳)の訃報を聞いて、突然、中学生時代の日々が甦ってきた。ぼくの兄が北杜夫の熱烈なファンだった。そのころの自宅には北杜夫の本はほぼ揃っていたと記憶しています。浩瀚な「楡家の人びと」も含めて。

今にして思えば、ユーモア文学の裏に死を見つめる末期の眼があったのですね。お父様の斎藤茂吉の血をひく作家だった。赤光を小説にすると北杜夫

兄の影響で北杜夫を読み始め、さらに北杜夫が賛美していたトーマス・マンの「ヴェニスに死す」に夢中になり、次第に耽美派の作家や浪漫派の三島由紀夫にのめり込んでいった(高校時代)・・・。

あの頃の、■▲ちゃんや●▲さんは今頃どうしているのだろうか、元気にしているのだろうか・・・

文学のおもしろさに目覚めさせてくれた北杜夫さん、さようなら。いろいろとお世話になりました。ご冥福をお祈りします。


今夜は、櫻井和寿さんの歌を聴きながら、北杜夫さんと中学時代の思い出に耽ります。

Bank Band - 歌うたいのバラッドhttp://www.youtube.com/watch?feature=fvwp&v=_jgROIi9pcw&NR=1