口封じのために殺されたカダフィ大佐

朝のラジオで大宅某という女性評論家がのたまっていた。(たぶん、TBSラジオの「大宅映子の辛口コラム」か?間違っていたらごめんなさい)

「独裁者が死んでよかった。カダフィは、最後に命乞いをするような臆病な人間だった・・・」

死者に石を投げるような発言に絶句。この人は本当にヒドイただのB層おばさんです(失礼!)。

殺す側にとっては「死人に口なし」でなんとでも貶めるストーリーを作ることはできます。ビン・ラディンのときと同じです。そんなこともわからないのですか。

この人は、日本のマスコミの垂れ流す報道しかチェックしていないのでしょうか。コメントが小学生レベルです。典型的なB層向け評論家。お父様(大宅壮一)は立派なジャーナリストでしたが・・・

もともとあなたのようなB層向け評論家とカダフィ氏とは、人間としての「格」が違うのです。

ところで、まともなジャーナリストであれば、フセイン虐殺とカダフィ虐殺はとてもよく似ていると思うはずです。おそらく背後関係が共通しているのではないかと。

このようなマスコミの表に出てこない背後の政治的・社会的構造を解明するのがジャーナリストの仕事・使命だと思うのですが、日本のマスコミに登場するジャーナリストと呼ばれる人はカスばかりなので本当にガッカリする。

少なくとも以下の英国テレビの報道のような分析ができるジャーナリストは日本にいないのでしょうか。

カダフィ氏を殺さなければならなかった主な理由は、リビアの石油利権強奪とアフリカ統一通貨の阻止(=米ドル基軸通貨大体制の死守)、だったと思われます。さらに、裁判で証言をされては困るので、息子さんと一緒に虐殺されたのだと思われます。口封じです。ひどいことをするものです。

リビア: カダフィNATOの狙いはアフリカ統一通貨阻止 ドル体制維持
http://youtu.be/WV9WtX5GRN0



【動画のポイント】
カダフィはアフリカ統一通貨「ディナ金貨」を計画していた。
■その通貨は「金貨」である。ドルのように、印刷機が回転すればするほど無価値になる不換紙幣ではない。
リビアは144tの金を保有する裕福な国。「金」と交換できる兌換紙幣もOK。
■1996年、2000年にも「ディナ金貨」実現しようとしていたが、却下された。つまり独裁者の単なる思いつきではない。
■力をつけ始めていたアフリカ諸国、周辺イスラム国は「ディナ」発足に前向き。
■軍事介入の一ヶ月前にも、ディナ金貨への参加を呼びかけていた。文字通り、資源国の多いアフリカの黄金時代を築こうとしていた。
■さらに、「原爆を落とした米国になぜ好意を持てるのか」と日本の学生に喝を入れるカダフィ大佐の発言にオロオロする小池百合子議員。カダフィ氏は現代世界の構造がよく分かっていた人でした。
http://youtu.be/TZHD0S_wWRA


【参照】
カダフィ、死す。ハゲタカに襲われた砂漠の「狂犬」。
http://blog.goo.ne.jp/grasshouse001/e/974c2725837638e89a1912d176993cba?fm=entry_awc