人工地震説の検証(10)

職場で購読している「現代化学」5月号が手に入ったので、さっそく西村肇(にしむら・はじめ)先生(研究工房シンセシス主宰、東京大学名誉教授)の「理論計算が示す原発事故の真相」を読む。共著者は神足史人(こうたり・ふみと)という科学技術計算の専門家。

西村先生の見解の概要は以前のエントリーでも紹介した。


この「現代化学」の論文で注目すべき見解は以下。

1. 3/22時点の状態で放射能の大気への放出が100日間続いたと仮定しても、総放出量はチェルノブイリの1000分の1を超えない程度。

(←政府発表はチェルノブイリの10分の1だから100倍も水増ししている! なぜか?何が何でもレベル7にしたかったから?)

2. 海域への放出よりも大気への放出が1000倍程度大きい。

(←これが本当だとすると、福島や茨城沖の海の深い部分で放射性物質が検出される理由はいったいなんだろう?)

3. 今回の事故の原因は、予想外の高さの津波によるものとされているが、それは真実ではない。非常用のディーゼルエンジン(新潟鉄工製)は、海水の侵入しなかった建屋の中にあり、地震の直後すぐに始動した筈だ。始動後なんらかの要因で停止して冷却系統が動かなくなり、水位が低下して水素爆発に至った。

(←これは驚くべき見解だ。津波で非常用ディーゼル発電機が動かなくなったわけではないし、一定時間動作して冷却機能が働いていた。とすると、いったい何が原因で突然に停止してしまったのか? まさか・・・)

非常用のディーゼル発電機はそれほど故障ばかりする機械なのでしょうか。新潟鉄工の製品は、肝心な時に故障するほどいい加減なしろものなのでしょうか。

この非常用ディーゼル発電機さえ正常に動作していれば、このような原発事故にならなかったのに。一番重要な機械が土壇場で故障とは・・・信じられない。新潟鉄工は今回の当局の認定に反論すべきではないか。