組紐の技術が気になる。
先日のNHKクローズアップ現代の「匠の技にチャンスあり」がおもしろかった。
伝統工芸の技術を最先端技術に取り入れた事例の紹介。なかでも「組紐」の伝統技術を炭素繊維に応用した技術がおもしろい。
京都工芸繊維大学の濱田泰以(ひろゆき)教授のグループが開発した「組紐」の技術で編み込んだ炭素繊維のパイプ等の軽量かつ強靱な部材。
ゴルフのシャフトに実用化されているらしいが、この技術こそ自転車のフレーム材料に活用すべきではないか。軽くて強靱な炭素繊維フレーム。組紐は継ぎ目ができないように編むことができるので、継ぎ目のない二叉や三つ叉フレームが可能。また、編み方の角度などを変化させることによって、様々な機械的特性を有する部材にすることが可能らしい。
この部材を使えば、細くて軽くてコンパクトな折り畳み自転車ができるはず。重さ4キロくらいの折り畳み自転車だって可能かも。でもコストが心配。
低コスト化されたこの部材が普及するといいな。
特許庁のデータベースで検索したところ、濱田先生が発明に関与した特許出願で公開されているものは50件以上ある。
組紐(braid)技術は日本だけではなく世界中に分布しているらしい。日本の縄文時代、アンデスの古代技術。髪の毛を三つ編みにするのも組紐技術。