記憶術(宮口公寿)


たまたま見つけた記憶術の本を読んでみた。

著者は刀鍛冶の息子。バブルが崩壊する前の日本は日本刀の需要も多く裕福だったが、著者が大学に進学する頃にはバブルがはじけて刀は売れなくなって家は貧乏になってしまう。その中で学業成績どん底状態から、自ら編み出した記憶術によって一気に東大合格を勝ち取る。この顛末を読むだけでもおもしろい本だ。

高校2年生の時点で偏差値41から現役で東大合格。これだけでもこの宮口式記憶術の有効性は証明されている。

昔なにかで読んだ記憶術の話を思い出した。古代ギリシャソフィストのような演説家が使っていた演説するときの記憶術は、場所記憶術だったというもの。演説会場の壁や天井の特徴のある部分ごとに話す内容を貼り付けて記憶するというもの。場所に話す内容イメージを貼り付ける方法だ。おそらく宮口氏の記憶術は、この場所記憶術を活用している。

場所イメージに記憶したい知識を貼り付けることによって記憶する。この方法では右脳を活性化するので脳全体が生き生きと活動するので老化防止にも効果ありとか。