福岡正信さんの粘土団子


アフリカやアメリカ大陸の砂漠化が気になる。

北米大陸を飛行機で飛ぶと、アメリカが既に半砂漠化した不毛の大地であることがわかる。砂漠の緑化技術について調べていると、福岡正信さんの粘土団子に行き着いた。

やはり、福岡正信さんの粘土団子(Seed Balls またはClayballs)はすばらしい究極の適正技術ではないだろうか。(この技術は特許出願もされているらしい。)

複数種類の植物の種を粘土でくるんで団子状にして、ただ播くだけ。あとは発芽と生長を待つ。どのような悪条件でも、その時その場所その時期に順応した種が目を出す。

粘土でくるむのは、播いた後に鳥や虫から種を保護し、発芽に必要な水分の保持のためだ。

発芽して生き残った植物が砂漠の地表を被覆して緑にすることができれば、地表温度を和らげ、それらが先駆植物の役目を果たして他の植物の発芽を助けて生育の糸口となる。多種多様の植物の種を同時に播く意味は、眠れる大地を目覚めさせることにある。砂漠に有用な樹木の苗を植えるだけでは大地は蘇らない、と福岡さんはいう。

砂漠に植林する活動もあるが、どれくらい効果があるか。労力と金と時間に対する効果はどうなのだろうか。自然農法に基づく粘土団子は、砂漠という眠れる大地を目覚めさせる上で効果がありそうだ。ギリシャ北部のエデッサでの実験(パノス・マニキス自然農園、2007年8月)やタンザニアでの実験はうまくいっているのだろうか。気になる。

下記の本は「わら一本の革命」の写真集。伊予市の出版社による平成13年の出版。ジュンク堂で見つける。福岡正信さんの活動の集大成。



福岡正信さんの93歳の時の番組収録録画を下記でみることができる。自然農法60年の歩み「粘土団子世界の旅」 福岡正信という番組(1〜6に分割されている)。自然農法の哲人、福岡正信さんは2008年8月16日に95歳で亡くなった。後を継ぐ人はどれくらいいるのだろうか。
http://u50urawa.hp.infoseek.co.jp/index.html

粘土団子(Seed Balls またはClayballs)の作り方は下記のYouTubeで見ることができる。この画像に出ている日本人女性は福岡正信さんの愛弟子の本間祐子さんか。
http://www.youtube.com/watch?v=w_yjwoh0yZE