田んぼビオトープ(養父志乃夫)

田んぼビオトープ入門―豊かな生きものがつくる快適農村環境

田んぼビオトープ入門―豊かな生きものがつくる快適農村環境

 田んぼにあこがれる。農薬や化学肥料のない田んぼ。生物たちを育み、里地の自然循環と環境保全にもっとも巧妙な装置。これが田んぼ。日本の風土にとてもマッチしたすぐれた仕掛け。これが田んぼである。
 先日、韓国のソウルとテジョンの間をKTX(韓国新幹線)で移動したとき、車窓からは田植え直後の水田の風景が延々と続いていたのを眺めた。なつかしい風景だった。まるで日本の水田地帯のような。
 著者は1957年生まれで、和歌山大学、環境システム学の教授。
 このすばらしい本を読みながら白昼夢を見た。
 いつかきれいな小川が流れる原野を購入して、そこに田んぼを開墾し、水車を回しながら農作業にいそしむ晴耕雨読の日々・・・