環境問題のウソ(池田清彦)

環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)

環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)

 この本はおもしろかった。昨夜の帰りの電車と食後に一気読み。これまで何となくモヤモヤしていたことに鋭く切り込んで「環境問題」の欺瞞を明快に解明している。
 池田清彦先生はぼくの大好きな生物学者。1947年生まれで現在は早稲田大学の教授。現在は八王子に住んでいるらしい。専門は「構造主義生物学」で15年ほど前に池田清彦先生の著書をずいぶん読んだ。
 二酸化炭素
 ダイオキシン
 ブラックバス
 これら3つの共通点は何か。いずれも環境に害のある悪玉ということになっている。しかし、実はまったくそうではないということ。これらを悪玉に祭り上げて騒いでいる人々は、利権がからんでいるか、利権がからんだ人々に踊らされているのだ。莫大な税金を合法的にふところに入れるための構造的な欺瞞が環境問題のウソの本質。過激だなー。
 この本のイラストはとてもいい。挿絵:川口澄子、とある。