歴史に学ぶ興亡の法則(林英臣)

 昨年にひきつづいて再読。日本史の盛衰周期を探る。日本文明をひとつの確固たる文明として位置づけることは、既に外国の歴史学者や文明史学者においても広く認められている。
 では、その日本文明の文明サイクルを構成する社会秩序はどのようなものか。これを体系的、包括的にまとめたのが本書。φ(..)メモメモ
 古墳社会秩序:卑弥呼の死(248年)から崇峻天皇暗殺(592年)まで
 奈良平安社会秩序:大化改新(645年)から源平合戦まで
 鎌倉室町社会秩序:鎌倉幕府から応仁の乱まで
 織豊徳川社会秩序:戦国時代から幕末維新まで
 ポイントは一つの文明サイクル(約1600年)の間に約4個の社会秩序の盛衰が生じているということ。そのパターンを日本文明において見極めること。村山節の文明思想を発展的に継承している林英臣氏はすごい人だなあ。