2007-04-27 生活技術の人類学 生活技術の人類学―国立民族学博物館シンポジウムの記録作者: 吉田集而出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1995/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る 人類学のコーナーでみつける。これは掘り出し物。1995年に出版されていたんですね。早木仁成の「野生チンパンジーの遊びと技術」は興味深い。これだけでも価値がある。チンパンジーの道具使用の考察から、類人猿の道具使用には遊びが深く関与しており、繰り返し行う冗長性とその変奏が「技術」を生み出す土壌ではないか、という。 チンパンジーの遊びに着目したところがすごい。技術の遊び起源。 でも、チンパンジーを含めて動物で遊び行動を行うのは子どもの時期だけではないか。人間は大人になっても遊び行動を行うところが本質的に違うところではないか。つまりネオテニーこそが重要ではないか。