道具学会

gyou2007-01-13

 水天宮のロイヤルパークホテルにて行われた道具学会の創立10周年のイベントにいく。生命誌研究者のあこがれの中村桂子さん、人類学者の川田順造さんと石毛直道さん、古代発火法の権威で僕の尊敬する岩城正夫さん、東大の昆虫の飛翔研究で有名な東昭さんが基調講演。とても刺激的。川田さんの日本、フランス、アフリカのモシ族の3つの文化の三角測定から浮かび上がる普遍的な技術文化の原理の話。「分ける」と「はかる」の二つの対極的な様相。特に、モシ族の「はかる」は、未知の対象を了解可能なものとするか、対象に新しい意味を発見すること、であり、これは「詩的言語」と同じ機能である。
 岩城正夫さんの古代の発火法の実演はすごかった。道具はすべて自作。セルフメイドを提唱されている。ものづくりのプロセスのよろこび。