技術の連鎖反応説(メモ)

 ある技術が地球上にはじめて誕生したとしても、その技術はそれだけで成立しているわけではない、という説。人間活動の連鎖の中にその技術が組み込まれたときにはじめて、その技術は生命を得る、ということ。
 たとえば、トーマス・エジソン白熱電球の発明。これ自体たいへんな発明であり、ものすごい技術であるが、電球の発明自体はエジソン以外にも多くの発明家が考えていた。しかし、白熱電球の技術は、電気を灯すための電気を運ぶ電線、発電所発電所をつくるコンクリート、コンクリート建築を作るコンパネの発明・・といった諸々の技術の連鎖があってはじめて生命を得て生きはじめるのである。エジソンはこの全体のシステムのことを考えていた。ここがエジソンのすごいところである。