意味論と統語論

 西垣通の「こころの情報学」を再々読。意味論と統辞論がどのようにして結び付いたのかという問題と、社会システムと心的システムとがどのようにして分化したのかという問題は、密接に関連しているのではないか。
 意味論と統語論との関係はマイケル・ポランニーの暗黙知理論そのものではないか。これは意味世界の拡張に関連する。シグナルからシンボルへ。統語(文法)がSPであり、意味がCEに対応する。
 では、ルーマンの社会システムと心的システムの関係は、ヴィゴツキーの外言と内言の関係と同型ではないか。これは道具性の起源に関連する。