5時半起き。11月1日まで米国出張。11時半頃JAL010便にてボストンへ。
 飛行機の中にて、奈良貴史のネアンデルタール、正高のケータイをもったサル、向田邦子の思い出トランプを読む。
 朝8時半頃シカゴ着。靴も脱いで荷物チェック。AAにてボストンへ乗り継ぎ。空港内のスターバックスで朝の珈琲。オクラホマから来た8歳の子供に話しかけられる。日本の遊戯王の熱烈なファンらしい。Tシャツも靴も遊戯王。ボストンのハイヤットリージェンシーへ。
 正高説はおもしろい。現代の若者たちは先祖返りしているという。この場合の先祖とはサル。私的コミュニケーションと公的コミュニケーションのうち、公的な方が退化しサル的なコミュニケーションしかできなくなっている。これはルーマンの社会システム論で解釈するとどうなるか。エレベータ内での会話分析から見えてくるもの。自己意識の起源。これらと若者の退行現象はどう関係しているか。赤ん坊の発達過程でみられる分裂病の症状に似た現象。
 笑いの起源論もおもしろい。ダーウィンも注目したチンパンジーのほえ声とニホンザルの威嚇を込めた笑いの機能。
 分裂症が個体発生の初期の段階(赤ん坊)でその症状が出現するのは、系統発生が繰り返されていると考えることができる。成体になったのちに分裂症の症状がでるのは、一種の退化である。一方、ルーズソックス族のケータイコミュニケーションは、サルの時代のコミュニケーションへの退化現象である。